【5月28日 AFP】16-17イタリア・セリエAは27日、第38節の試合が行われ、王者ユベントス(Juventus)は終了間際に10代の新星モイゼ・ケアン(Moise Kean)が決めた自身リーグ戦初ゴールが決勝点となり、ボローニャ(Bologna FC)に2-1で勝利し、記録破りの国内の戦いを締めくくった。

 史上初となるリーグ戦、イタリアカップ(Italian Cup)の3年連続2冠を達成したばかりのユベントスは、後半7分にサフィル・スリティ・タイデル(Saphir Sliti Taider)のゴールで先制を許すと、同25分にパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)が同点ゴールを決めたものの、そのまま消化不良の引き分けに終わるかにみえた。

 しかし、残り11分となったところでケアンがディバラとの交代でピッチに入ると、これが試合の決め手となった。試合終了間際にミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)のFKをケアンが豪快に頭で合わせ、ユベントスが逆転に成功した。

 セリエAで、2000年以降生まれの選手が得点するのはこれが初めて。すでにマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督によってトップチームデビューの機会を与えられていた17歳のケアンだが、輝かしい将来への期待をさらに強めるようなゴールとなった。

 前週クロトーネ(FC Crotone)に3-0で勝利し、前人未到のリーグ6連覇を達成したユベントスは、リーグ戦29勝目を挙げ、2位ASローマ(AS Roma)に暫定で勝ち点7差をつけてリーグ戦を終えている。

 6月3日にはレアル・マドリード(Real Madrid)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝が待っているが、最近3年で2回目のチャンピオンズリーグ決勝にチームを導いたアレグリ監督は、ひとまずは国内での成功を堪能し、29日からレアル戦に集中したいと話した。

「現時点でのシーズンは素晴らしいものだ。まだ英カーディフ(Cardiff)での最後の試合が残っているが、そちらには来週から目を向けたい。われわれにできるのは、プレーして勝利を目指すことだけだ」

「もちろんケアン、そして(GKの)エミル・アウデーロ(Emil Audero)には非常に満足している。どちらも来季は出場機会を増やすだろう」

「1点を取られてからようやく本気で目を覚ますような状態だったが、チームは良くやった」 (c)AFP