【5月27日 AFP】FCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は26日、アラベス(Alaves)とのサッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2016-17)で指揮官として最後の試合に臨むものの、将来再びクラブに復帰することは否定しなかった。

 27日にアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の本拠地ビセンテ・カルデロン(Vicente Calderon Stadium)で行われる一戦でエンリケ監督は、総じて成功を収めた3年間で通算9個目となるタイトル獲得を目指す。

 指揮官は今年3月、バルセロナの監督であるという独特のプレッシャーに疲れ果てたとして休養が必要であると明かし、契約更新を求めることはしないと語っていた。

 会見でエンリケ監督は「ひょっとしたら、いつの日にかバルサの指揮を執るためにクラブに戻ってくるかもしれない。ここは私の家で、私のクラブだ。選手としても監督としてももっとも居心地が良いと感じた場所だ」と語った。

 在任期間中にメディアと敵対関係にあったエンリケ監督だが、自身の復帰が報道陣の「心臓発作」を引き起こすかもしれないと、冗談を飛ばした。

「もしかしたらここに7月10日に帰ってきて、皆さんを驚かせるかもしれない。心臓発作を起こす人もちらほら出るかもしれないね。私はまだ若いし、余裕を持ってやっていける。数年後ならあるかもしれない」

 バルセロナは、アトレティコとの準決勝第2戦で退場となったルイス・スアレス(Luis Suarez)とセルジ・ロベルト(Sergi Roberto Carnicer)を欠いて決勝戦に臨む。それでもジェラール・ピケ(Gerard Pique)はチームメートに対し、バルセロナ屈指の指揮官の一人であるエンリケ監督にふさわしい見送り方をしようと呼び掛けている。

「このクラブの歴史の中で最高の監督の一人だ。彼には素晴らしい決勝がふさわしい。トロフィーを手にチームを去るのが最高の形であって、明日は絶好の機会だ」

 エンリケ監督は就任1年目にリーグ、国王杯、そして欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)とクラブ史上2度目の3冠を達成し、昨年はリーグと国王杯の2冠を達成している。(c)AFP