【5月27日 AFP】北朝鮮のミサイル発射実験や核開発をめぐり緊張が高まる中、米国防総省は26日、米軍が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を迎撃する実験を30日に予定していることを明らかにした。

 迎撃実験はこれまでにも行われてきたが、速度の遅い中距離ミサイルに対するもので、ICBMを標的とした迎撃実験は初となる。

 米ミサイル防衛局(MDA)の声明によれば、マーシャル諸島(Marshall Islands)クエゼリン環礁(Kwajalein Atoll)にある施設から発射するICBMの模擬弾に対して、カリフォルニア(California)州バンデンバーグ空軍基地(Vandenberg Air Force Base)から地上配備型迎撃ミサイルを発射するという。

 この実験は、これまで成功と失敗を繰り返してきた地上配備型ミッドコース防衛(GMD)システムの性能を再度確認するものとなる。同システムは2014年の実験では成功したものの、それ以前の3回は失敗に終わっている。(c)AFP