【5月28日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2016-17)は27日、決勝が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)の質の高さがまたしてもチームを救い、アラベス(Alaves)を3-1で退けて国王杯3連覇を達成し、退任するルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督の花道を飾った。

 バルセロナはメッシのゴールで先制すると、テオ・エルナンデス(Theo Hernandez)の見事な直接FKで同点に追いつかれたものの、すぐさまメッシを起点としたプレーからネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とパコ・アルカセル(Paco Alcacer)のゴールで突き放し、史上最多通算29回目となる国王杯優勝を果たした。

 エンリケ監督は、バルセロナを率いた3シーズンですべて国王杯を制し、通算9個のタイトルを獲得して指揮官の座を退くことになった。

 レアル・マドリード(Real Madrid)との争いに敗れてリーグ優勝を逃したバルセロナだが、その失意からチームを立ち直らせたのは、またしてもメッシの驚異的な個人技だった。

 エンリケ監督はメッシについて「飛び抜けた選手、宇宙人だ。私は、アスリートとして絶頂期にある最高のメッシを楽しむチャンスに恵まれた。プレーを見ればわかる通り、彼はナンバーワンで、本当に楽しい3年間だった」と語った。

 アラベスのマウリシオ・ペジェグリーノ(Mauricio Pellegrino)監督も、世界最優秀選手を5回獲得しているメッシのすごさに驚嘆し、「普通ではない選手だ。ゴールを生み出すだけでなく、パスを送るのと同じ正確さでゴールを決める力を持っている」と語った。(c)AFP/Kieran CANNING