【5月27日 AFP】アルゼンチンサッカー協会(AFA)とスペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)が26日、同クラブのホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督の処遇について合意に至り、同監督はアルゼンチン代表指揮官への就任に一歩近付いた。

 セビージャは、「クラブとAFAはホルヘ・サンパオリ監督の退任について基本合意に至った。これにより、サンパオリ監督はアルゼンチン代表監督の職に就くことが可能となる」と声明を発表している。

 セビージャ側は、あと1年の契約が残っていたサンパオリ監督の契約について、AFA側に違約金150万ユーロ(約1億8500万円)の支払いを求めていた。

 サンパオリ監督は、今季のセビージャを強豪クラブのレアル・マドリード(Real Madrid)、FCバルセロナ(FC Barcelona)、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に次ぐリーグ4位に導いていた。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)ら才能あふれる選手を招集できるにもかかわらず、現在のアルゼンチンは2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の南米予選が残り4試合となる中で5位に沈んでいる。

 同予選は上位4か国に出場権が与えられ、5位の国はオセアニア予選の勝者との大陸間プレーオフに回ることになっている。

 サンパオリ監督はすでに国際舞台で見事な手腕を発揮しており、2015年のコパ・アメリカ(2015 Copa America)ではチリ代表を率い、決勝ではアルゼンチンを破って大会初制覇に導いている。(c)AFP