【5月26日 AFP】中国の国営メディアは26日、30歳超も年下の愛人を射殺し、殺人などの罪で有罪判決を受けていた内モンゴル(Inner Mongolia)自治区の元警察トップの男に死刑が執行されたと伝えた。

 趙黎平(Zhao Liping)死刑囚(65)は昨年11月、殺人、収賄、銃器類や爆発物の所持をした罪で同国北部の山西(Shanxi)省太原(Taiyuan)の裁判所から有罪判決を受けた。

 国営新華社(Xinhua)通信の報道によると、中国の最高人民法院(Supreme People's Court、最高裁に相当)が判決を承認し、趙死刑囚の刑が執行されたと26日に発表したという。

 国内メディアのこれまでの報道によると、趙死刑囚は2015年、「親密な関係にあった」とされる女性(当時28)を殺害した容疑で内モンゴル自治区の赤峰(Chifeng)で拘束された。女性が趙死刑囚の不正行為を暴露する意思を明らかにしたため、趙死刑囚は女性に発砲。女性は2度撃たれたものの命を取りとめて逃げ出したが、車で追い掛けてきた趙死刑囚に頭を撃たれたという。

 趙死刑囚は退任する2012年まで内モンゴル自治区の公安庁長官を7年務め、同自治区の政治協商会議副主席の地位にも就いていた。(c)AFP