■「時限爆弾」

 マイドゥグリとボルノ州の一部地域では、2014年に閉鎖された学校が昨年末に再開した。しかし、その一方で、まだ数百校がボコ・ハラムに破壊された校舎の再建を待っている。

 シェッティマ知事は孤児問題の解決を目指し「州全土に大規模校20校」の建設を目標に掲げている。他方で、孤児8000人のための大規模な児童養護施設の建設案も出ている。

 建設計画を実行に移すためには、連邦政府から予算を取る必要があるが、連邦政府はあてにならないことで悪名高い。そのため、世界各国からの支援が大きな意味を持つ。

 ナイジェリア政府が、学校不足問題を早急に解決するのは難しいだろう。しかしこの問題に早急に対応できなければ、新たな暴力へとつながるリスクは増大する。

 ユニセフのマニオク氏は「彼らには人生をやり直すチャンスが必要だ。でなければ彼らは不安定な要因ともなり得る。まさに時限爆弾だ」と指摘している。 (c)AFP/Stephanie FINDLAY