【5月24日 AFP】ドーピング違反から15か月ぶりの復帰を果たした女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が、8月にカナダ・トロント(Toronto)で開催されるロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2017)のワイルドカード(主催者推薦)を獲得した。カナダテニス協会(Tennis Canada)が23日に発表した。

 四大大会(グランドスラム)で5度の優勝経験を誇る30歳のシャラポワは、全仏オープンテニス(French Open 2017)の推薦出場はかなわなかったが、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)では予選への出場を明言している。

 8月7日に開幕するロジャーズ・カップは、今年最後のグランドスラムである全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)の前哨戦として位置づけられており、シャラポワにとっては2014年以来の出場となる。

 元世界1位のシャラポワは「カナダに戻ってくるのを本当に楽しみにしている」、「これまでもトロントではいい思い出があるし、大会とファンは常に協力的。一年の中で最も大きい大会の一つだし、ベストのテニスができればと思う」と話した。

 2009年大会の準優勝が最高成績となっているシャラポワの出場について、トーナメントディレクターを務めるカール・ヘイル(Karl Hale)氏は「マリアはグランドスラムチャンピオンであり、ファンから人気の選手。彼女は処分に服したし、訪れる方々も彼女のプレーを見て興奮することでしょう」と語った。

 また、仮に大会前にシャラポワが本選出場可能なランキングに達した場合は、他の選手がワイルドカードを手にすることができる。(c)AFP