【5月22日 AFP】インドのヒンズー至上主義団体が、知能指数(IQ)が高く両親よりも色の白い「秀でた」赤ちゃんづくりをアドバイスすると喧伝し、メディアが激しく批判している。

 この団体の代表で、インド古来の治療法アーユルベーダの療法士であるカリシュマー・モハンダス・ナルワニ(Karishma Mohandas Narwani)氏はAFPの取材に対し今月9日、これから親になろうとする夫婦に子どもが完全に悪から解放される「浄化」プロセスの方法についてアドバイスしていたと述べ「まず種が良くなければならない。つまり精子と卵子の質が最上級でなければならない」と説明。「こうしたことを気に掛ければ、精神的、身体的、霊的に望ましい赤ちゃんが生まれる」と述べた。

 また食事法や思考法など、この団体のアドバイスに従えば「秀でた子ども」が夫婦の間で生まれるとし、「その秘法は全て、いにしえ以来のわれわれのヒンズー文書に書かれている」と語った。

 この団体はヒンズー語で「子宮の科学的浄化」を意味する名称を持ち、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の地元である同国西部グジャラート(Gujarat)州を拠点としている。現在はおよそ400組の夫婦を指導しているという。

 報道では、モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)がイデオロギー的な流れをくむとされる極右ヒンズー団体「民族義勇団(RSS)」とナルワニ氏の団体のつながりが指摘されているが、同氏はこれを否定。だが一方で、RSSの保健部門と称されることの多い団体「アローギャ・バーティ(Arogya Bharti)」と協力関係にあることを認めた。

 アローギャ・バーティの幹事でRSSの運動員でもあるアショク・クマール・バーシュニー(Ashok Kumar Varshney)氏は、同団体の技術が「IQの低い両親がIQの高い子どもを持つ」ことや「肌の黒い夫婦が肌の白い子どもを持つ」ことを可能にすると述べた。

 こうした動きについてインドのメディアは「ナチス・ドイツ(Nazi)のシナリオそのまま」だと非難している。(c)AFP