【5月22日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは21日、第38節の試合が行われ、今季限りで退団するジョン・テリー(John Terry)の本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)最終戦でチェルシー(Chelsea)は、サンダーランド(Sunderland AFC)に5-1で勝利し、レジェンドの最後の勇姿に花を添えた。

 背番号と同じ前半26分でピッチに別れを告げた36歳のテリーは、今季リーグ優勝を果たしたチームをキャプテンとしてまとめたギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)と交代した際、目に涙を浮かべていた。今季限りで22年を過ごしたチェルシーを離れるテリーに対し、ファンはスタンディングオベーションをささげた。

 試合後にテリーは、自身がチェルシーで獲得した15個目の主要タイトルであるリーグ優勝のトロフィー授与式に再び現れ、ファンとロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)オーナーに向けて感動的なスピーチを行った。

「きょうは人生で最もつらい日の一つだ。キャリアを通じて偉大な選手、監督と仕事ができて本当に幸運だった。その一人一人に感謝している」

「ロマン・アブラモビッチをはじめ上層部にも感謝したい。彼はサッカー界で世界最高のオーナーだ」

 現時点でテリーは引退か現役続行かを決めていないが、コーチ時代にチェルシーで苦楽をともにしたスウォンジー・シティ(Swansea City)のポール・クレメント(Paul Clement)監督は、テリー獲得の意向を示している。

 子どもたちとピッチに登場したテリーは、「この最高の旅をサポートしてくれた妻と子どもたちにもありがとうと言いたい」と家族への感謝を口にしている。

 また、ファンに対しテリーは、「あなたたちチェルシーファンは、世界で最も素晴らしいサポーターだ。このことに一点の疑いもない。あなたたちは私にすべてを与えてくれた。落ち込んでいた時は支えてくれ、いいプレーができなくてがっかりさせた時も私の名前を歌ってくれた」と感謝を述べ、「いつかここに戻ってくる」と誓った。(c)AFP