【5月20日 時事通信社】ウクライナ最高会議(国会)のハンナ・ホプコー外務委員長は時事通信とのインタビューで、安倍晋三首相が意欲を見せるロシアとの北方領土交渉に関連し、「日本の国益を理解する」とした上で、日本政府に「主権と領土の一体性の問題であり、妥協しないことが重要だ」と訴えた。さらにロシアのプーチン政権との交渉には警戒が必要であることを強調した。

 ウクライナは、クリミア半島を併合し、同国東部の紛争で親ロシア派に支援を続けているプーチン政権と対立。ホプコー氏の発言は、日本もプーチン大統領を安易に信用すべきではないとの立場を示したものだ。

 ホプコー氏はインタビューで「(ソ連時代から)ロシアが70年以上にわたり、北方領土問題を解決する姿勢を見せていないことを(日本は)肝に銘じておくべきだ」と指摘。「プーチン氏が権力を握ってから長くたつが、北方領土問題を解決しようとする試みはすべてうまくいっていない」とも語った。

 ロシアでは来年に予定される大統領選でプーチン氏の出馬が有力視される。ホプコー氏は、プーチン氏が国民に強い指導者であることを示す必要があることから、「大統領選前にプーチン氏は日本に対して何も譲歩しないだろう」と予測した。(c)時事通信社