【5月19日 AFP】米大リーグ(MLB)、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)のケビン・ピラー(Kevin Pillar)外野手が18日、前日の試合で三振を喫した際に、アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)のジェイソン・モット(Jason Motte)投手に同性愛者を嫌悪する暴言を吐いたことを謝罪した。

 敵地アトランタ(Atlanta)で行われた試合で、7回の打席に立ったピラーは空振り三振に倒れた。しかし、クイックで投げられたと感じたピラーがマウンドに立つモットに向かって暴言を吐くと、両軍ベンチから選手らが飛び出す事態となった。試合は8-4でブレーブスが勝利している。

 米国出身で28歳のピラーは試合後「幼稚だったし、ばかげていた。それに不必要だった。とにかく私は負けず嫌いで、興奮してしまったんだ…。彼は何も間違ったことはしていなかった。すべて私の責任だ」と謝罪した。

 さらにピラーは18日、自身のツイッター(Twitter)アカウント上でゲイコミュニティーに対して反省の気持ちをつづるとともに、深い後悔の念を示している。

「昨夜の7回の打席で、ブレーブスのジェイソン・モット投手に不適切な言葉を使ってしまいました。そうすることで、野球界やスポーツ界に問わず、今日の社会ではいかなる場所でも許容されるべきでない言葉の使用の拡大を後押ししてしまいました。これ以上ないほど恥ずかしい気持ちでいっぱいであり、ファンやチームメート、そしてブルージェイズをこのような状況に招いてしまったことを申し訳なく思っています」

「ジェイソン・モット投手にはすでに個人的に謝罪しましたが、ブレーブスとそのファン、そして何より、昨夜敬意を欠く行動を取ってしまったことにつき、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、ジェンダークィア)コミュニティーに謝罪する必要があります。これが私ではないし、この経験を生かして成長しようと思います」 (c)AFP