【5月19日 AFP】(更新)米国人美術作家ジャンミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の1982年の作品が米ニューヨーク(New York)で開催のオークションで1億1050万ドル(約123億円)で落札された。主催した競売大手サザビーズ(Sotheby's)によると、バスキア作品として最高額での落札だという。

 サザビーズによると落札したのは日本人実業家の前澤友作(Yusaku Maezawa)氏。同氏は昨年もバスキアの自画像を落札している。自画像は昨年のクリスティーズ(Christie's)の競売で5700万ドル(約63億円)で落札された。この数字は、昨年までのバスキア作品最高額だった。

 キャンバスにオイルスティックとアクリル、スプレーペイントで頭蓋骨を思わせる頭のイメージを描いた無題作品は、ニューヨーク春のオークションシーズンの注目作品で、6000万ドル(約67億円)以上の値が付くと予想されていた。この作品が最後に取引されたのは1984年で、当時の価格は1万9000ドル(約210万円)だった。

 美術品オークションでの史上最高落札額は、2015年にクリスティーズのニューヨークでのオークションで落札された、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の油彩画「アルジェの女たち バージョンO(The Women of Algiers(Version O))」の1億7940万ドル(約200億円)。

 ハイチ系移民とプエルトリコ系移民を両親に持つバスキアは1988年、薬物の過剰摂取により27歳で死去した。(c)AFP