【5月19日 AFP】女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)へ向けた前哨戦に位置づけられるエイゴン・クラシック(AEGON Classic Birmingham 2017)のワイルドカード(主催者推薦)を獲得した。大会主催者が18日に発表した。

 2日前には全仏オープンテニス(French Open 2017)のワイルドカードが認められなかったシャラポワだが、来月は英中部バーミンガム(Birmingham)で開催される同大会で7年ぶりの出場を飾ることになった。

 薬物違反から15か月ぶりに復帰を果たした30歳のシャラポワは、すでにウィンブルドンの予選出場権を手にしているが、四大大会(グランドスラム)の本戦入りには、依然としてワイルドカードを得ることを望んでいる。

 ウィンブルドンの主催者側は、2004年大会を制したシャラポワにワイルドカードを与えるか否かについて、予選開幕の数日前となる6月20日まで決断を先送りにするとしている。

 シャラポワは「ウィンブルドンへ向けた準備の一部として、今年はバーミンガムの芝に戻ってくることができ、非常に興奮している」、「過去には2度優勝を飾るなど、あそこでは素晴らしい記憶がある」と声明で述べた。

 一方、英国庭球協会(Lawn Tennis Association)のマイケル・ダウニー(Michael Downey)最高責任者(CEO)は、同大会でシャラポワにワイルドカードを付与する決断については「誰もが賛成するわけではない」と認める。

 この日、2017年と2018年大会におけるシャラポワの出場が決まったことを発表したダウニー会長は、「軽く下した決断ではないし、誰もが賛成するわけではないことも認識している。しかしながら、マリアは完全に処分に服したし、今は高いレベルのテニスをプレーしている」と話した。

 来月19日から25日にわたって開催されるエイゴン・クラシックでは、世界1位のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)らトップ10選手のうち8人が出場する。(c)AFP