【5月18日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は17日、ロシアとの関係に絡む疑惑で辞任したマイケル・フリン(Michael Flynn)前大統領補佐官(国家安全保障担当)が、就任前にドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の政権移行チームに対して、自身が連邦政府による捜査の対象であることを明かしていたと報じた。

 同紙は事情に詳しい2人の証言を引用する形で、フリン氏が大統領補佐官に就任する数週間前の1月4日、政権移行チームの法律顧問であるドン・マクガーン(Don McGahn)氏に捜査について説明したと伝えている。

 フリン氏は就任からわずか24日で解任されたが、現在も米大統領選へのロシアの介入疑惑をめぐる捜査の中心にいる。

 ホワイトハウス(White House)はフリン氏の辞任について、同氏が駐米ロシア大使と対ロシア制裁をめぐって電話で協議したとされる疑惑に関し、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領を欺いたことが原因だったとしている。

 トランプ氏は、連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)前長官に、数回にわたってフリン氏に対する捜査の中止を求めていたとも報じられている。

 トランプ氏は9日にコミー前長官を電撃的に解任しており、専門家らはこの処分について、大統領への捜査に対する司法妨害に当たる可能性があると指摘している。(c)AFP