【5月22日 CNS】米マスターカード(MasterCard)による調査「MasterCard Asia Pacific Destinations Index」によると、中国(香港、マカオ、台湾を除く)は世界最大の観光客出発国として、2016年より引き続きトップの座を保ち、アジア太平洋地域の観光業の発展に貢献している。

 最近ではより多くの中国人が海外旅行を選択している。この報告によると、2016年には、アジア太平洋地域の観光地171か所に計5500万人の中国人観光客が訪れた。外国人観光客の中で中国人が占める割合は2012年の9.9%から16.2%に増え、中国は連続5年アジア太平洋地域最大の観光客出発国となっている。また、アジア太平洋地域を訪れる宿泊客数のトップ20のうち、バンコク(Bangkok)、シンガポール、ソウル(Seoul)、プーケット(Phuket)、パタヤ(Pattaya)、千葉、シドニー(Sydney)を訪れる外国人観光客は中国人が一番多かった。

 中国人海外観光客の急速な増加はアジア太平洋地域観光地の経済の発展にとってもいいニュースだ。同報告よると、2016年のアジア太平洋地域の観光地における中国人観光客の消費総額は、世界各国の観光客の消費額の17.7%を占めていた。

 また、2005年以来、中国海外旅行市場の継続的な発展は、アジア太平洋地域を世界でも最も急速に観光業が発展した地域に押し上げた。2016年、観光業はアジア太平洋地域経済体に、2億600万ドルの収益、1億5660万件の就職機会をもたらしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News