【5月17日 AFP】韓国・海洋水産省は17日、300人余りの死者・行方不明者を出した旅客船セウォル(Sewol)号が沈没していた海底で約2週間前に発見された骨片が、行方不明者のものと特定されたと発表した。2014年に沈没した船体が今年3月に引き揚げられて以降、行方不明者の遺骨が特定されるのは初めて。

 海洋水産省は声明で「骨片をDNA鑑定にかけた結果、檀園(Danwon)高校の教師、コ・チャンソク(Ko Chang-Seok)氏の遺骨だと確認された」と述べた。「遺骨の保存状態」が良好だったためDNA鑑定が予想よりも早く完了したという。

 現在、引き揚げられた船体の内部では作業員らが、一方でセウォル号が横たわっていた海底ではダイバーらが遺骨の捜索活動に当たっている。

 海洋水産省によると、国立科学捜査研究院(National Forensic Service)が、今月になって4回にわたって発見された人間のものとみられる骨のDNA鑑定を行っている。(c)AFP