【5月16日 AFP】米国反ドーピング機関(USADA)は15日、運動能力向上を目的とする禁止薬物に陽性反応を示したとして、スピードスケート・ショートトラック男子のクリス・クレベリング(Chris Creveling)に4年間の出場停止処分を科したことを発表した。

 USADAによると、2014年ソチ冬季五輪の男子5000メートルリレーで銀メダルに輝いたクレベリングからは、体内のテストステロン値を上げるクロミフェン(clomiphene)が検出されたという。

 今回の出場停止処分は、クレベリングが暫定処分を受け入れた2016年11月18日までさかのぼって適用されるが、同日から現時点までの全記録を剥奪する制裁により、来年開催の平昌冬季五輪出場の可能性は絶たれることになった。

 現在30歳のクレベリングは今年3月「私にはもう一度チャンスがある。それしか考えられない」と話すなど、韓国・平昌(Pyeongchang)で五輪金メダルを目指すと誓っていた。(c)AFP