【5月15日 東方新報】2017年度中華文華大楽園優秀才芸学生交流団の日本公演ツアーが11日夜、都内・有楽町よみうりホール(Yomiuri Hall)にて行われた。交流団は、在日華人華僑や日本の観客へ向けてショーを披露し、中国の伝統文化を伝えた。

 このツアーは中国国務院僑務弁公室が主催した。出演の才芸学生交流団は、芸術やスポーツ専門校から選出された、才能あふれる10~18歳の学生20人によって構成されている。

 この日は駐日中国大使館の郭燕(Guo Yan)公使、王軍(Wang Jun)総領事、日本の鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)元首相、全日本華僑華人連合会(Union of Chinese Residing in Japan)の顔安(Yan An)会長など、日中代表が会場に訪れ祝辞を述べた。

 開演前のスピーチで、鳩山元首相は「才芸学生のみなさんは、まさに日本と中国の友好、友愛の大使です。みなさんの素晴らしい演技を見て、日本国民が中国の文化、中国の素晴らしさをよく知るきっかけになり、そこから両国の友好関係がさらによくなることを祈っています」と述べた。駐日中国大使館の郭燕公使は、「この丹念に育ててきたプロジェクトは、2015年に初めて日本の各地で公演を行い、日本のみなさまに大反響をいただき、中華優秀文化としてさらに輝きを増し、多くの華僑、特に若い世代が中華伝統文化を理解するために役に立っています。このイベントを通して、母国から海外に住む華僑の方々へのご挨拶とおもいやりをお伝えしたいです。華僑のみなさまの気持ちを一つに、さらに中日の文化交流や民間交流をもっと盛んになるように、中日国交正常化45周年を記念するイベントの一つとなれれば幸いです」と述べた。

 1時間半ほどのこのショーは、ダンス、独唱、京劇、豫劇、武術、太極拳、雑技、二胡、笛など全部で11プログラム。中国の伝統芸能のほか、日本の歌や楽曲なども披露された。武術の体験プログラムもあり、華僑の子供たちが競うように舞台に上がり、才芸団の演者らに手ほどきを受けていた。

「中華文化大楽園」青少年中華伝統芸能交流2017日本公演は、5月8日に長崎から始まり、東京(5月11日)、札幌(5月13日)、神戸(5月16日)と4か所を巡る。(c)東方新報/AFPBB News