【5月15日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は14日、チームの元主将として活躍したデレク・ジーター(Derek Jeter)氏の背番号2を永久欠番とする式典を行った。ヤンキースタジアム(Yankee Stadium)では満員のファンをはじめ、同氏の家族や元チームメート、そしてMLBを代表するレジェンドら大勢のスターがセレモニーを見守った。

 ヤンキースで史上22番目の永久欠番となったジーター氏の背番号2は、ベーブ・ルース(Babe Ruth)氏の3番や、ルー・ ゲーリッグ(Lou Gehrig)氏の4番と並び、ヤンキースタジアム内のモニュメント・パークで永久に飾られることになった。

 ジーター氏は、「私は一流の球団に入り、スポーツ史上最も素晴らしいファンの前でプレーする機会に恵まれました。ここニューヨーク(New York)で20年間プレーし、時が過ぎ去り思い出が色あせても、家族は永遠であるということを学びました。ヤンキースの一員であることを永遠に感謝します」と語った。

 ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)との試合前に行われた感動的な式典では、現役時代の偉業が刻まれた14カラットのホワイトゴールドの指輪と、モニュメント・パークに設置される銘板の額縁入りレプリカがジーター氏に贈呈された。

 ヤンキースの背番号で一桁台としては最後の永久欠番となったジーター氏は、同球団一筋で20年間を過ごした現役時代にチーム歴代1位の通算3465安打、2747試合出場、二塁打544本、そして358盗塁を記録。さらに、ヤンキースでは歴代最長記録となる13年間にわたり主将を務めた。

 ジーター氏はまた、マリアーノ・リベラ(Mariano Rivera)氏を筆頭に、アンディ・ペティット(Andy Pettitte)氏、ホルヘ・ポサダ(Jorge Posada)氏、バーニー・ウィリアムス(Bernie Williams)氏に続き、同時期の優勝メンバーで5人目の永久欠番となった。

 この日の式典には、ほかに松井秀喜(Hideki Matsui)氏、ヤンキースを長年率いたジョー・トーリ(Joe Torre)元監督、米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りメンバーのレジ―・ジャクソン(Reggie Jackson)氏、そしてジーター氏をスカウトしたディック・グロック(Dick Groch)氏も出席した。(c)AFP