【5月15日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship 2017)は14日、米フロリダ(Florida)州ポンテ・ベドラ・ビーチ(Ponte Vedra Beach)のTPCソーグラス(TPC Sawgrass)で最終日が行われ、韓国のキム・シウ(Si Woo Kim)が通算10アンダーで大会最年少優勝を飾った。

 21歳の新鋭キムは、アジア勢としては2011年大会を制した崔京周(K.J. Choi、チェ・キョンジュ、韓国)以来の大会覇者となり、23歳で2004年大会を制したアダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)の最年少優勝記録も更新している。

 これまで世界のプロツアーで120戦に臨んできたキムは、「これほどの大きな大会で勝ち、最年少優勝者になれたなんてまだ信じられない」とすると、「これからも一生懸命に戦っていきたい」と通訳を介してコメントした。

 重圧にさらされながらも毅然(きぜん)と冷静にプレーしていたキムは、ノーボギーでホールアウトした最終日にスコアを3ストローク伸ばし、自身最大の勝利を手にした。

 世界ランク75位のキムはまた、米国籍以外の選手としては第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)を制したセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)に続き、22歳未満で米ツアー2勝目を記録した史上2人目の選手となった。

 最終日に1アンダーを記録したイアン・ポールター(Ian Poulter、イングランド)と、この日1オーバーをたたいたルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)が通算7アンダーで2位タイに続いた。米国のカイル・スタンリー(Kyle Stanley)とスペインのラファ・カブレラ・ベロ(Rafa Cabrera Bello)が通算6アンダーで4位タイに入った。

■前回の優勝が冷静なプレーに

 初出場となった昨年のプレーヤーズ選手権で23位タイに終わっていたキムは、米ノースカロライナ(North Carolina)州グリーンズボロ(Greensboro)で行われた同8月のウィンダム選手権(Wyndham championship 2016)でツアー初優勝を飾ったものの、同11月以降はトップ20の成績を挙げていなかった。

 現在米ツアーに参戦している選手で最年少のキムは「普段はとても緊張するタイプだけど、昨年1勝して2年間のシード権を持っていた。だから、積極的にプレーできたし、緊張することはなかった」と明かした。

 今回の優勝でキムはツアーで5年間のシード権を手にしたほか、今後の主要大会への出場権も確実にしている。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)と池田勇太(Yuta Ikeda)は、ともに通算イーブンパーで22位タイに終わった。(c)AFP