【5月14日 AFP】欧州警察機関(ユーロポール、Europol)のロブ・ウェインライト(Rob Wainwright)長官は14日、2日前に発生した前例のない世界規模のサイバー攻撃による被害は世界150か国以上に及び、被害件数は20万件以上に上っていると明かした。

 12日に発生したサイバー攻撃では「ランサムウエア」と呼ばれるウイルスが使用され、ハッカーらは利用者のデータを利用不能にした上で、解除と引き換えに仮想通貨「ビットコイン(Bitcoin)」での「身代金(ランサム)」支払いを要求している。

 ウェインライト長官によると、これまでのところ支払い要求に応じた被害者はほんのわずかだが、状況はまだ悪化し続けているという。また同長官は、人々が仕事に戻る週明けにランサムウエアへの感染被害がさらに広がる可能性を懸念していると述べた。(c)AFP