【5月15日 AFP】16-17イタリア・セリエAは14日、第36節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はASローマ(AS Roma)に1-3で敗れ、優勝決定は次節以降に持ち越しとなった。

 勝ち点1を獲得すれば2試合を残してリーグ6連覇が決まるユベントスは、前半21分にマリオ・レミナ(Mario Lemina)のゴールで先制したが、ローマはダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)の得点で同点とすると、後半にステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)とラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)が加点して逆転勝利を飾った。

 今季26勝目を挙げたローマは、前日ホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)の2得点などでトリノ(Torino FC)に5-0で勝利したナポリ(SSC Napoli)から2位の座を奪い返している。

 来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)に本大会から出場となる2位を奪還したローマは、ライバルのユベントスに目前で優勝されるのを阻んだ。

 今季限りでの引退がクラブから発表され、試合後にファンから大声援を受けたフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)からキャプテンを引き継いだデ・ロッシは、「ナポリが勝利していたので順位が気になっていた」とコメントしている。

「ユーベは良い試合の入り方をし、僕らはゴールを許してしまった。彼らは引き分けで十分だったが、うまくやり返すことができた。最高の試合で最高の夜だった」

 降格圏内に低迷する次節のクロトーネ(FC Crotone)戦に優勝決定が持ち越しとなったユベントスは、今季5敗目を喫し、17日に行われるラツィオ(SS Lazio)とのイタリア杯(Italian Cup 2016-17)までに一つ目のタイトルを確定させることができなかった。

 6月3日にレアル・マドリード(Real Madrid)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝を控え、クラブ史上初の3冠に向けてこの一戦でメンバーを落としたユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、伊メディアセット(Mediaset)に対し「前半は良かった。ディフェンスはタイトだったが、われわれは試合が決まったと思ってしまった。ペダルから足を外してしまった」と話している。

「ローマには脱帽だ。しかしこのことで来週(次節)、そして水曜日(イタリア杯決勝)にかけるわれわれの決意はより強固なものとなった」 (c)AFP