【5月14日 AFP】59年ぶりとなるリーグ優勝と欧州制覇の2冠に迫るレアル・マドリード(Real Madrid)だが、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、トロフィーを獲得し続けなければレアルの指揮官の座を失うと考えている。

 スペイン・マドリード(Madrid)のスポーツ日刊紙の報道によると、2016年1月の就任以降、好成績を残していることを評価しているクラブは、ジダン監督に2020年までの契約延長を打診する見通しだとしている。

 今季のレアルは、スペイン1部リーグでは5年ぶりとなるタイトル獲得まであと勝ち点7としており、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)でも、6月3日に行われるユベントス(Juventus)との決勝へ駒を進めている。

 ジダン監督は昨季、クラブにチャンピオンズリーグのタイトルをもたらしている。しかし、トップチームの指揮官を務める前に、選手や助監督、育成年代の指導者としてレアルに10年間携わってきたジダン監督は、トロフィーを獲得してシーズンを終えなければ、クラブの評価を得られないことを理解している。

「あらゆる面で(監督として)成長しているが、それが何かを保証してくれるわけではない。自分が率いているのがどんなクラブで、そしてここで意味を持つのは、全力を尽くして勝ち続けることだけだという点はわかっている」

 近年はFCバルセロナ(FC Barcelona)の覇権が続いたスペイン1部リーグだが、これから8日間で行う3試合で、レアルがその流れに歯止めをかけられるかが決まる。

 レアルのリーグ戦残り3試合は、ホーム最終戦にセビージャFC(Sevilla FC)を迎え、セルタ(Celta de Vigo)、マラガ(Malaga CF)とのアウェー2連戦となっており、ジダン監督はシーズンで最も厳しいのはここからだと認識しており、優勝が確約されたわけではないとしている。

「ここからのリーグ戦3試合、そしてチャンピオンズリーグ決勝は、シーズンで一番ハードな部分だ。われわれは徐々に目標へ近づいている。シーズン開幕直後には残り50試合だったゲーム数も、あと4試合になった」

「ここからは、残り4試合の決勝を戦い、リーグとチャンピオンズリーグ優勝を勝ち取りに行くが、そう口にしたところで、われわれはまだ何も手に入れていない」 (c)AFP