【5月14日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2017)は13日、第8ステージ(モルフェッタからペスキチ、189キロメートル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のゴルカ・イサギレ(Gorka Izagirre、スペイン)がステージ優勝を果たし、またしても地元イタリア勢が優勝を逃した一方、総合首位のピンクジャージ―(マリア・ローザ)は、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のボブ・ユンゲルス(Bob Jungels、ルクセンブルク)が守った。

 終盤に下り坂で落車するアクシデントがあったユンゲルスだが、15人の集団に混じって逃げを打ったUTE(UAE TEAM EMIRATES)のヴァレリオ・コンティ(Valerio Conti、イタリア)の脅威や、チームスカイ(Team Sky)のミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)が仕掛けたアタックをしのぎ、スカイのゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)と6秒差の総合首位を守った。

「一日中続く厳しい戦いだった」と話したユンゲルスだが、今大会2回目の山頂フィニッシュとなる149キロメートルの第9ステージでは、この日以上の攻勢にさらされることが予想される。

 一方、100周年の記念大会ということで、イタリアの各地で盛り上がりを見せている今大会だが、サルデーニャ(Sardinia)島、シチリア(Sicily)、レッジョ・カラブリア(Reggio Calabria)での各ステージに続き、この日もイタリア人選手が惜敗し、母国選手の優勝を待ち望むファンからの重圧は日に日に高まっている。

 イタリア人選手が個人としてステージ優勝を果たしたのは、2010年大会第12ステージのフィリッポ・ポッツァート(Filippo Pozzato)までさかのぼらなければならず、ファンは長い間がまんを強いられている。

 このステージでは、最後の上り坂の直線へ続くカーブでコンティがクラッシュし、イザギレが接触をかろうじて逃れた時点で、イザギレの自身初となるジロのステージ勝利と、ファンが少なくともあと一日はお預けを食うことが決まった。

 バーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)所属で、前回王者ヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)のチームメートであるジョヴァンニ・ヴィスコンティ(Giovanni Visconti、イタリア)が5秒差の2位に、アスタナ(Astana Pro Team)のルイスレオン・サンチェス(Luis Leon Sanchez)が3位に入った。

 イザギレは「すごくきついステージだったし、勝ててすごくうれしい。訪れたチャンスを逃さずつかめて良かった」と話した。(c)AFP/Justin DAVIS