【5月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフォースインディア(Force India)のボブ・フェーンリー(Bob Fernley)副代表は12日、チームのエンジンサプライヤーであるメルセデスAMG(Mercedes AMG)が、マクラーレン(McLaren)に供給しているパワーユニットの不調に苦しむホンダ(Honda)を支援することに反対の姿勢を示した。

 フェーンリー副代表は、ライバルチームの一つに有利にはたらく可能性がある提携を阻止する構えを明確にし、メルセデスのホンダ支援策を含めた契約には、フォースインディアとして賛同できないと主張した。

「チームとしてエンジンの代金を支払うだけでなく、彼らの発展に貢献することになるのは明白だ。ライバルチームと技術を共有することは、断固として拒否する」

 メルセデスのチーム責任者を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、この話題に関する直接的な回答を避けながらも、契約に関する協議は一切ないと話し、「ホンダには何もしていない。それが現状だ」と語った。

「状況が変わらない限り、うわさに拍車をかけることはしたくない。それらの話は間違っているし、ホンダにとってダメージになるものだ。われわれとしては成り行きを見守ることになる」

 この日の午前中のセッションで、通算2度のF1制覇を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がエンジントラブルで一周もできなかったが、ヴォルフ氏はホンダがこれらの問題を克服できると確信しているとし、「ホンダはF1にとって重要な存在であり、大企業で素晴らしい実績を持つ会社だ。彼らが期待されている結果を出すことは間違いない」とつけ加えた。(c)AFP