【5月12日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長は11日、今週末に直接対決を控えるRBライプツィヒ(RB Leipzig)に対し、来季のリーグ優勝を目指すなら「若手獲得はやめるべき」との考えを示した。

 現在1部昇格1シーズン目を送るリーグ2位のライプツィヒが来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)自動出場権を獲得した一方、19日に敵地レッドブル・アリーナ(Red Bull Arena)に乗り込むバイエルンは、すでにリーグ優勝を決めている。

 昨年に結んだ五つの契約がすべて21歳以下の選手であるように、経験が浅い若手選手とサインする移籍方針を持つライプツィヒは、昨年11月には3週間にわたってブンデスリーガ首位を走った。

 しかし、バイエルンが圧倒的な力を誇るブンデスリーガでライプツィヒが継続的に太刀打ちするには、より多くの経験が不可欠だというヘーネス会長は、独テレビ局スポーツ1(Sport1)に対し「若い選手だけで週3試合を戦い抜くのは想像できない」、「あのようなやり方では、チャンピオンズリーグで走りぬくことはできないと確信している」と語った。

 同会長はまた、ライプツィヒを支えるエナジードリンク大手レッドブル(Red Bull)の共同創業者ディートリッヒ・マテシッツ(Dietrich Mateschitz)氏に対し、バイエルンの独り舞台を打破するには、より経験豊富な選手を獲得するしかないと個人的に伝えたという。

「彼には言ったんだ『マテシッツさん。もっと年齢がいった選手と契約すれば、われわれにとって、非常に手ごわい相手になりすよ』とね」

 しかしながら、旧東ドイツに拠点を置くブンデスリーガ唯一のクラブであるライプツィヒは、来季に向けてアヤックス(Ajax)でプレーする23歳アミン・ユネス(Amin Younes)の獲得を目指すなど、今後も若き才能たちとサインを結ぶことはやめないと主張している。

 ライプツィヒのラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)スポーツディレクター(SD)は「われわれは、よく名が知られた高価な選手は買わない。若くて才能を授けられた選手たちを獲得するというポリシーにこだわる」と述べた。

「現在のチームをつくり上げてきたのと同じやり方で、今後も成長を続けていく」 (c)AFP