【5月9日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のシャペコエンセ(Chapecoense)が7日、サンタカタリーナ選手権(Campeonato Catarinense)で優勝を果たし、昨年11月の航空機墜落事故でチームがほとんど壊滅するという悲劇に見舞われて以降、初めてのトロフィーを手にした。

 チームの勝利を目撃するためにブラジル南部サンタカタリナ(Santa Catarina)州の都市シャペコ(Chapeco)にある本拠地には約2万人の観客が詰め掛ける中、シャペコエンセは新しい布陣で2年連続のタイトル獲得に成功した。

 同日の試合では、ライバルのアヴァイFC(Avai FC)に0-1で敗れたものの、総合ポイントで大会制覇を成し遂げたシャペコエンセのヴァグネル・マンシーニ(Vagner do Carmo Mancini)監督は試合後、「サッカー界でもめったにない出来事だ。数か月前にどうにかチームを再建したばかりでタイトルを手にするなんて」と喜んだ。

 昨年11月28日にコロンビアの山岳地帯で発生した事故では、シャペコエンセの選手19人と関係者24人が死亡。チームは南米で2番目に大きい大会として知られるコパ・スダメリカーナ(2016 Copa Sudamericana)決勝でアトレティコ・ナシオナル(Atletico Nacional)との大一番に臨むため、同国メデジン(Medellin)に向かっている途中だった。

 この悲劇を受けて、アトレティコ・ナシオナルは同大会のタイトルをシャペコエンセに譲渡している。(c)AFP