【5月7日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2017)は6日、第2ステージ(オルビア~トルトリ、221キロ)が行われ、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のアンドレ・グライペル(Andre Greipel、ドイツ)がステージを制し、総合首位に立った。

 まずいタイミングでタイヤがパンクするアクシデントに見舞われたグライペルだったが、最後のスリリングな集団スプリントで強さを見せてステージを制し、ボーラ・ハンスグローエ(Bora-Hansgrohe)のルーカス・ペストルベルガー(Lukas Postlberger、オーストリア)からピンクジャージ―(マリア・ローザ)を奪った。

 UTE(UAE TEAM EMIRATES)のロベルト・フェラーリ(Roberto Ferrari、イタリア)が2位に、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のジャスパー・ストゥイベン(Jasper Stuyven、ベルギー)が3位に入った一方、オリカ・スコット(Orica-Scott)のカレブ・ユアン(Caleb Ewan、オーストラリア)は、通算2回目のグランツール(三大ツール)ステージ優勝を飾る絶好の機会を逃した。

 2015年にブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)でステージ1勝を挙げているユアンは、ラスト500メートルのスプリント勝負でグライペルと十分に争える位置につけていたが、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のフェルナンド・ガヴィリア(Fernando Gaviria、コロンビア)と接触してペダルから左足が外れてしまった。

 すると、前日も優勝を逃したユアンがいら立たしげにハンドルをたたくのを尻目に、グライペルは力強く先頭に躍り出ると、そのままジロでは通算7回目となるステージ優勝を飾った。グランツール通算では、ツール・ド・フランス(Tour de France)11勝、ブエルタ4勝と合わせて22勝目となった。

 レースが終わると、グライペルはすぐに、ステージを通して自分を守り続けたチームメート、そして闘病中の母親に勝利をささげた。

「向かい風が強くて、楽な一日ではなかった。そのおかげで6時間のレースになったが、僕らとしては助かった。風がなければ、おそらく何回かアタックを受けていただろう」

「ジロでまた勝つことができて、すごく誇らしい。この勝利をチームメートにささげたい。きのうもそうだが、みんな僕を勝たせるために頑張ってくれた。このステージ勝利とピンクジャージ―は、チームのみんな、そして母のものだ」

 母親について、グライペルは具体的なことを話さなかったものの、「今は難しい状況にあるけど、母は闘う人だ。僕の家族はみんなそうだし、そしてそれはこのチームも同じだ」とコメントした。(c)AFP/Justin DAVIS