【5月6日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは5日、第36節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はウェストハム(West Ham)に0-1で敗れ、チェルシー(Chelsea)がタイトル獲得に王手をかけた。

 マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督率いるトッテナムは、敵地ロンドン・スタジアム(London Stadium)で無気力なパフォーマンスの対価を払わされ、後半にウェストハムのマヌエル・ランシーニ(Manuel Lanzini)に得点を許したことで1961年以来となるリーグ制覇の希望がほぼついえた。

 2位につけるトッテナムは首位チェルシーとの勝ち点差を4のままとしたため、8日に下位に沈んでいるミドルスブラ(Middlesbrough FC)との対戦を控えるチェルシーは、勝利すればその差を7にまで広げることができる。

 トッテナムは14日のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦まで試合がないが、12日に敵地でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)と対戦するチェルシーは、そこで王座を獲得する可能性もある。

 チェルシーは今季残り4試合で勝ち点6を稼ぐことができれば、アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督の就任1年目での優勝が決まる。

 コンテ監督はトッテナム戦を観戦する予定を立てず、家族とのディナーに出かけるとしていたが、その結果をチェックしていたとすればデザートはより甘く感じられただろう。

 リーグ戦では10試合ぶりの黒星を喫したポチェッティーノ監督は「最高のパフォーマンスではなかった。ゴールを許した場面でわれわれは少々ずさんだった。残念だ。まだ終わってはいないが、われわれは待たなければならない。チェルシーを捕まえるのが厳しくなったのは確かだ」とコメントしている。

 一方新しいスタジアムで問題を抱えるシーズンを過ごしたウェストハムにとって、この勝利は格別な瞬間となった。憎きライバルの優勝の可能性に大打撃を与えたウェストハムは、プレミア残留を確定させている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS