【5月5日 AFP】ドイツのメディアは4日、同国ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に所属するピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)の獲得に、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)が7000万ユーロ(約86億円)を提示する用意を整えていると報じた。

 PSGに近い消息筋は差し迫った動きは何もないとしたうえで、今季公式戦35得点と絶好調を維持しているストライカーのオーバメヤンが、すでに仏パリ(Paris)でPSGのフットボールディレクターを務めるパトリック・クライフェルト(Patrick Kluivert)氏と面会したとする独紙ビルト(Bild)の報道を否定している。

 27歳のオーバメヤンは、PSGで現在の給与の2倍に相当する年俸1400万ユーロ(約17億円)を手にする可能性があると報じられており、ドルトムントはフランクフルト(Eintracht Frankfurt)とのドイツカップ(German Cup 2016-17)決勝が行われる今月27日に今季終了を迎えた後、PSGからのオファーを受ける用意があると伝えられている。

 フランス出身でガボン代表のオーバメヤンは、これまでにレアル・マドリード(Real Madrid)をはじめスペイン1部リーグのクラブへの移籍を望んでいると繰り返しているが、家族はパリに在住している。

 ドルトムントとの契約をあと3年残しているオーバメヤンだが、シーズン終了後の退団を示唆しており、クラブ側も同選手を売却する可能性を除外していない。

 ドイツでさまざまな臆測が飛び交うなか、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ(Lukas Podolski)は、仏リーグへ移籍することはオーバメヤンにとって良いことになるだろうという見解を示し、前週ビルト紙のコラムに「彼はフランス出身で、フランス語を操り、家族もそこに住んでいる」と記した。

 その一方でポドルスキは、「しかし、ドルトムントのような居心地を感じられるか、彼は自問すべきだ。彼はボルシアではスーパースターだが、PSGにはスター選手が山ほどいる」とすると、「それに、ドルトムントは世界のトップ8から10に入るクラブであり、彼はそこで自由にプレーを楽しんでいる。他のクラブでも同じようにいくだろうか?」とリスクも挙げた。(c)AFP