【5月5日 AFP】オーストラリアで最も輝かしい成功を収めた射撃選手のマイケル・ダイヤモンド(Michael Diamond)が、銃規制違反と飲酒運転で有罪となり、銃所持のライセンスを10年間禁止されてキャリアを終える見通しとなった。

 五輪で金メダルに2度輝いている44歳のダイヤモンドは、昨年5月に兄弟を巻き込んだ家庭内事件で起訴された。報道によると、警察の呼気検査を拒否したうえに車内から散弾銃と銃弾150発が発見された同選手は、無罪を主張していたとされている。

 豪シドニー(Sydney)北部のレイモンドテラス地方裁判所(Raymond Terrace Local Court)は4日、ダイヤモンドに対して12か月分の善行保証預託金の支払い命令と、10年間にわたる「銃器の没収」を言い渡した。

 現地紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)の報道によると、ダイヤモンドの弁護士は、通算6度の五輪出場を誇る同選手が「事実上、プロのキャリアを取り上げられる」ことになるとして、判事に執行猶予を求めていたとしている。

 1996年アトランタ五輪と2000年シドニー五輪のクレー射撃のトラップで金メダルを獲得し、2012年ロンドン五輪ではメダルに届かず4位に終わったダイヤモンド氏は、この容疑でリオデジャネイロ五輪で通算7回目の五輪出場を果たす望みが断たれていた。(c)AFP