【5月5日 AFP】国際自転車競技連合(UCI)は4日、バルディアーニCSF(Bardiani-CSF)のステファノ・ピラッツィ(Stefano Pirazzi、イタリア)とニコラ・ルフォーニ(Nicola Ruffoni、イタリア)が禁止された成長ホルモンに部類される薬物に陽性反応を示したとして、第100回ジロ・デ・イタリア(2017 Giro d'Italia)から追放されたと公表した。

 オールイタリアンチームのバルディアーニCSFは、同国サルデーニャ(Sardinia)島のリゾート地、アルゲーロ(Alghero)でジロ・デ・イタリアの開幕を祝うセレモニーが行われたわずか数時間後に、ピラッツィとルフォーニが同大会から「即座に追放」される事態に直面した。

 先月25日と26日に行われた抜き打ち検査で陽性反応を示した両ライダーは、UCIの規則に従い、現在は詳しい調査のために出場停止処分が科されている。

 30歳のピラッツィは、2013年大会で山岳賞を獲得しており、2014年大会ではヴィットーリオ・ヴェネト(Vittorio Veneto)までの第17ステージを制した実績を持っている。一方、26歳のルフォーニは、プロ4年目のシーズンに臨んでいた。

 両ライダーが薬物検査で陽性反応を示したことにより、チーム全体でも15~45日間にわたり資格停止処分となる可能性があるバルディアーニCSFは、このニュースに「衝撃を受けている」とし、再分析でも最初の検査結果が確定した場合は、両ライダーを解雇すると発表した。

 総合優勝者にはピンクジャージー(マリア・ローザ)が贈られる今季のジロ・デ・イタリアは、5日に開幕し、28日にミラノ(Milan)で最終ステージが行われる。(c)AFP