【5月5日 AFP】サッカー元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ(Lukas Podolski)が4日、シーズン終了までは大型契約で移籍するJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸(Vissel Kobe)のことは考えず、トルコ1部リーグの強豪ガラタサライ(Galatasaray)でのプレーに集中すると語った。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)でもプレーした経歴を持ち、2015年にガラタサライに加入した31歳のポドルスキは、今年3月に総額1500万ユーロ(約18億円)とされる契約でヴィッセル神戸に移籍すると発表した。

 トルコリーグでは期待された結果を残せていないものの、ガラタサライでファンから不動の人気を得ているポドルスキは、再び本拠地イスタンブール(Istanbul)に戻ることをいとわないと話した。

 表紙に「Auf Wiedersehen(ドイツ語で『さようなら』)ルーカス・ポドルスキ」と題されたガラタサライの月刊誌のインタビューで、ポドルスキは、「今は日本のことを考えていない。まだガラタサライでの試合が残っている。シーズンが終わる前に新天地に向けた準備をすることを正しいとは思えない。シーズン終了後に休暇を取り、それから日本のことを考える」と語った。

 シーズン最終戦を6月4日に控え、ポドルスキはガラタサライが来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)出場圏内のリーグ4位を確保することを望んでいる。

 ポドルスキやオランダ代表のウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)を擁しながらも、最近2シーズンは監督交代が続くなど、ガラタサライはリーグ優勝から遠ざかっており、今季も同じ都市の宿敵ベシクタシュ(Besiktas)をはじめ、イスタンブールBBSK(Istanbul Basaksehir)、フェネルバフチェ(Fenerbahce)の後塵(こうじん)を拝している。

 今年3月にドイツ代表を引退したばかりのポドルスキは、トルコへの移籍をまったく後悔していないとしており、「ガラタサライは自分のキャリアのなかでも素晴らしいチームだ。もし『また戻ってくる気はあるか?』と聞かれれば、答えは『イエス、絶対だ!』」と述べた。

 ガラタサライは昨季のトルコ杯(The Turkish Cup)を制しているが、ポドルスキは自身が加入して以降、リーグ制覇を成し遂げていないことに言及し、「もっと良い成績を期待していたし、優勝することを夢みていた。だけど、サッカーではすべての夢が実現するわけではない」と語った。(c)AFP