【5月1日 AFP】米ヘビーメタルバンド、メタリカ(Metallica)のコピーバンドが楽器や機材をすべて盗まれる災難に見舞われたものの、代わり一式をプレゼントされて無事ステージに復帰できるという出来事があった。救いの手を差し伸べたのは他ならぬメタリカだった。

 盗難の被害に遭ったのは米ワシントン(Washington)州スポケーン(Spokane)出身の4人組バンド、ブリスタード・アース(Blistered Earth)。メタリカのクラッシックナンバーをカバーし、ヘッドバンギングも本家さながらに行う同バンドは先週、オレゴン(Oregon)州ポートランド(Portland)での公演後、楽器や機材をトレーラーごとすべて奪われた。

 しかし2日後に奇跡が起きた。ブリスタード・アースによると、失ったギター3本とベースギター2本、ドラムキット、アンプやペダルなど盗まれたものすべての代替品が贈呈されたという。

 ブリスタード・アースはフェイスブック(Facebook)に「悪いことがあったときにこそ、人の最高の善意を引き出すことがある」と投稿。ジェームズ・ヘットフィールド(James Hetfield)らメタリカのメンバーに「機材を贈ってやらねばと思ってくれたんだね、ありがとう!」と謝意を表した。

 ただ、メタリカはこれまでのところコメントを出していない。メタリカは中南米でのツアー後、今月10日から米ボルティモア(Baltimore)を皮切りに北米と欧州を回る大規模なツアーを行う予定。(c)AFP