【4月30日 AFP】16-17ドイツ・ブンデスリーガ1部は29日、第31節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が2得点の活躍をみせるなど、10人のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に6-0で大勝し、史上初となるブンデスリーガ1部5連覇を達成した。

 同日の試合で2位RBライプツィヒ(RB Leipzig)がFCインゴルシュタット(FC Ingolstadt 04)と0-0のスコアレスドローに終わっていたため、3試合を残して両チームの勝ち点差が10に開き、バイエルンの戴冠が決まった。

 カール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、「5回連続だなんて信じられない。われわれは間違いなくチャンピオンにふさわしい」と語った。

 就任1年目でクラブに通算27個目のリーグタイトルをもたらしたカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「とてもうれしい。大きな優勝だし、素晴らしい経験だ」とコメントしている。

 アンチェロッティ監督は4か国で国内リーグを制した指揮官になった。監督はこれまで、チェルシー(Chelsea)でイングランド・プレミアリーグ、ACミラン(AC Milan)でイタリア・セリエA、パリ・サンジェルマン(Paris Saint GermainPSG)でフランス・リーグ1を制している。

「この偉大なクラブに感謝したい。われわれはタイトルにふさわしかったし、良いサッカーを続けていた。これからお祝いだ」

 26日のドイツカップ(German Cup 2016-17)準決勝でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に2-3で敗れ、アンチェロッティ監督はジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)前監督と同じ就任1年目での国内2冠を阻まれていただけに、ショックを癒やすリーグ優勝となった。

 さらにバイエルンは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)でもレアル・マドリード(Real Madrid)に敗れて準々決勝で敗退しており、その失意から少しずつ立ち直るという意味でも、大きなタイトルとなった。

 レワンドフスキは今季リーグ戦のゴール数を28に伸ばし、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)を1ゴール上回って再びリーグ得点王に立っている。

 フランクフルト(Eintracht Frankfurt)とのドイツカップ決勝に勝ち進んだドルトムントは、ケルン(1. FC Cologne)と0-0のスコアレスドローに終わった。オーバメヤンとケルンで今季23得点を稼いでいるアントニー・モデスト(Anthony Modeste)は、どちらもネットを揺らせなかった。

 来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)本戦に出場できる3位を維持したドルトムントだが、4位1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)が30日の試合に勝利すれば、両チームの順位は入れ替わる。

 ブンデスリーガ史上最年少の29歳の指揮官、ユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督率いるホッフェンハイムは、ホームでフランクフルトと対戦する。(c)AFP