【4月30日 AFP】16-17スペイン1部リーグは29日、第35節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は土壇場でマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)が決勝点を奪い、バレンシア(Valencia CF)を2-1で退けた。

 レアルは前半にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のゴールで先制したが、後半に獲得したPKの場面では、ロナウドがPKストップの名手ジエゴ(Diego Alves Carreira)にキックを止められ、追加点を挙げられなかった。

 すると後半37分、バレンシアはレアルの下部組織出身ダニエル・パレホ(Daniel Parejo)が見事な直接FKを決めて同点に追いつき、そのまま勝ち点1を持ち帰るかにみえた。

 しかし、勝ち越しを目指して猛烈な勢いで攻めるレアルは、迎えた後半41分、内側に切れ込んだマルセロがファーサイドへシュートを決めた。

 またしても終了間際の決勝点でなんとか勝利したレアルは、FCバルセロナ(FC Barcelona)よりも1試合消化の少ない状態で、同じ勝ち点81を保っている。バルセロナは同日、RCDエスパニョール(RCD Espanyol)とのダービーを3-0で制した。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、1点でアクセルを緩めたつけをもう少しで払わされるところだったと話した。

「われわれが30分間、安全圏にとどまってしまったのは確かだ。ファンも同じ雰囲気だった。バレンシアが得点した後で再び選手を後押しし始め、まったく違った試合になった」

 決勝点のマルセロは「心と魂を込めたプレーをして、自分たちが誰なのかを見せつけることができた。ファンが背中を押してくれるこの場所では、僕らはそう簡単に負けない」と述べた。(c)AFP/Kieran CANNING