【4月29日 AFP】女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が28日、四大大会(グランドスラム)第2戦の全仏オープンテニス(French Open 2017)に出場が確定していないにもかかわらず、ブックメーカーで同大会の優勝候補に挙げられた。

 ドーピング違反による1年3か月の出場停止処分を終え、世界ランキングがない状態のシャラポワは、主催者推薦(ワイルドカード)を獲得してポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2017)で復帰を果たしたばかりとなっている。

 現在30歳シャラポワは、通算2度の優勝を果たしている全仏オープンの出場は白紙の状態で、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の主催者が同選手にワイルドカードを与えるかどうかは、来月16日に決定される。

 しかし、各ブックメーカーはシャラポワが全仏に出場するという確信を持っているだけでなく、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を筆頭に、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)とペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が欠場することになり、タイトルを獲得する可能性が高いと予想している。

 英大手のラドブロークス(Ladbrokes)をはじめ、コーラル(Coral)、ベッドフレッド(Betfred)、Bet365の各ブックメーカーは、グランドスラム通算5勝を誇る元世界ランク1位のシャラポワに対し、グランドスラム初制覇が期待されるシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と同じ6:1のオッズをつけた。

 復帰戦でリターンが冴えわたっているシャラポワは、ポルシェ・テニス・グランプリで3試合連続のストレート勝ちを収め、難なくベスト4入りを果たしている。(c)AFP