【4月28日 AFP】英国で実施された世論調査で、欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット、Brexit)を国民投票で決めて以来初めて、離脱は間違った選択だったと答えた人の数が正しい選択だったと答えた人の数を上回ったことが、27日に公表された調査結果で明らかになった。

 英世論調査会社ユーガブ(YouGov)と英紙タイムズ(The Times)が実施した世論調査によると、「今から振り返ってみると、英国がEU離脱を決めたのは正しかったか、誤っていたか」という質問に対し、45%が誤っていたと答え、正しかったと答えた43%を上回った。前回の調査より誤っていたと答えた割合は2%上昇し、正しかったと答えた割合は逆に3%減少した。

 昨年6月に行われた国民投票では52%の有権者がEU離脱を支持していた。タイムズは今回の世論調査結果について「国民投票の結果は誤っていたと答えた人の数が初めて上回り、いまだにこの問題が国内を二分していることが示唆されている」としている。

 また調査結果によると、英国のEUからの完全な離脱を意味するいわゆる「ハードブレグジット」を支持している人は43%で、英国は欧州の単一市場にとどまり、EU内における移動の自由を保持するという、いわゆる「ソフトブレグジット」を支持する人の39%を上回った。

 さらに、ブレグジットにより英国の経済が悪くなると答えた人は39%で、逆に良くなると答えた人は28%だった。一方、大きな差はないと答えた人は18%だった。

 今回の世論調査は25日と26日、英国人の成人1590人を対象に行われた。(c)AFP