【4月28日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は、イスラエルや米国からの攻撃に対抗するため、後ろ盾であるロシアと最新のミサイル迎撃システム購入に向けて交渉していると明らかにした。国営のシリア・アラブ通信(SANA)が27日、ベネズエラの衛星テレビ局テレスル(Telesur)とのインタビュー内容を報じた。

 アサド大統領は「そのようなシステムを持つのは当然だ」と述べた。同日には首都ダマスカス(Damascus)の国際空港付近で大規模な爆発が起きており、アサド政権はイスラエル軍が基地に複数のミサイルを撃ち込んだと非難している。

 アサド大統領はインタビューで「イスラエルは1948年の建国以来、周辺のアラブ国家を攻撃してきた」と批判。イスラエルによる空爆や米国によるミサイル攻撃を念頭に「(シリアの防空)システムを強化するために、ロシアと交渉するのは自然なことだ」とした。

 米国が今月、シリアが国内で行った化学兵器による攻撃への対抗措置として、中部のシャイラト(Shayrat)空軍基地をミサイル攻撃したことにも言及し、そうした脅威は「現実味を増している」と語っている。(c)AFP