【4月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグのバーンリーFC(Burnley FC)に所属し、数々の問題行動や発言から「悪童」として知られるジョーイ・バートン(Joey Barton)が26日、サッカー賭博への関与で英サッカー協会(FA)から18か月間のサッカー活動禁止処分を科された。本人は、事実上の「早期引退」の強要だとして処分に反発している。

 現在34歳のバートンは、2006年から2016年までの10年間で、サッカーの試合に計1260回もお金を賭けたことを認めた。しかし賭博中毒ではないと話し、長期間の活動禁止に異議を申し立てる考えを示している。

 バートンは、自身の公式ウェブサイトに1500ワードに及ぶ長文の声明を掲載し、「処分の厳しさにとても失望している」とコメントした。

「今回の決定は、事実上、現役からの早期引退を強いるものだ。ここでまず明らかにしておきたいのは、これは八百長ではなく、いかなる時点においても、自分の誠実さが問題になったことは一度もないという点だ」

「プロサッカー選手に課されるルールを破ったことは認めるが、今回の自分への罰は、普段あまり問題を起こさない選手に課されるであろう罰と比べ、重すぎると感じている。賭博中毒とは今も闘っているし、その問題に関する医療記録はFAに提出している」

 一方、FAは声明で「ジョーイ・バートンのサッカーおよびすべてのサッカー関連活動を18か月間禁止する。すでに本人が、賭博に関して不適切な行為に及んだことを認めており、処分は即時適用される」と述べた。

 これまでマンチェスター・シティ(Manchester City)、ニューカッスル(Newcastle United)、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)、グラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)などを渡り歩いてきたバートンは、3万ポンド(約430万円)の罰金を科され、また今後の行動に注意するよう警告も受けた。(c)AFP