【5月2日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)にあるウエディング企画会社は、リムジンを輸入できないにもかかわらず、結婚式の格を上げる方法を見つけた―5台の車から1台のリムジンをつくり出すのだ。

「ファルハ(Farha)」の社長でウエディング・プランナーのサラマ・オディ(Salama al-Odi)さんは、ガザの若者たちに向けたさまざまな結婚式の提案の一つとしてリムジンを輸入しようとしたが、できずにいた。ガザ地区では10年間にわたりイスラエルによる封鎖が続いており、物資や人の出入りが厳しく制御されているからだ。

「このリムジンをつくるのに3か月と2万1000ドル(約230万円)がかかった」と語るオディさん。内部にカーテンの掛かったリムジンの設計はすべてガザで行ったという。

 ガザでは資金不足のために多くの結婚式が延期されているが、オディさんはこのリムジンをガザの若者たちに手ごろな価格で貸し出すという。(c)AFP