【4月27日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは26日、第28節の未消化分が行われ、クリスタルパレス(Crystal Palace)に1-0で勝利したトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、首位チェルシー(Chelsea)が隙をみせれば、そこに付け入る準備はできていると考えている。

 先日のFAカップ(FA Cup 2016-17)準決勝でチェルシーに敗れたショックが残っていたのか、調子が上がらず危うく首位との勝ち点差を広げられるところだったトッテナムだが、終盤にようやく落ち着きを取り戻すと、クリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が挙げた決勝点で勝ち点3を獲得し、リーグ戦残り5試合でチェルシーとの勝ち点4差を維持している。

 大きな重圧のかかる状況は、昨季とよく似ていた。昨季のトッテナムは、一時はレスター・シティ(Leicester City)に追いつくかという勢いを見せたが、その後は失速して最終的にレスターの戴冠を許した。

 ポチェッティーノ監督は、難敵パレスとのアウェーゲームに競り勝てたことは、1961年以来となるリーグ制覇への大きなきっかけになると自信を見せ、「非常に残念な週末の直後だったが、チームは素晴らしい精神力と人としての強さを見せてくれた」と語った。

「まだ諦めておらず、戦い続けると示すことが重要だった。われわれは、昨季の経験から多くを学んだところをみせている。それが非常に重要だ」

「昨季のわれわれは非常に素晴らしかったし、そこからさらにレベルを上げることが大きな課題だった。問題の大半は精神面で、その部分でわれわれは大きく成長した。今は戦う覚悟ができている」

 チェルシーは前日の試合でサウサンプトン(Southampton FC)に4-2で快勝し、トッテナムとの勝ち点差を暫定で7に広げていたが、トッテナムもリーグ戦の連勝を8に伸ばし、首位をぴったり追走している。

 選手の焦りを誘わないようにしようと、ポチェッティーノ監督は、チェルシーのことは忘れて自分たちのサッカーに集中しなくてはならないと繰り返している。

「自分たちの試合があるうちは、チェルシーがどうなったとか、これからどうなるとかは考えない。また差を縮めているが、チェルシーにメッセージを送ることは重要ではない。大切なのは勝ち続けて自信を深めること。追いつくにはそれ以外ない」

 トッテナムは30日、積年のライバルであるアーセナル(Arsenal)とのダービーに臨む。この試合に勝利すれば、トッテナムは22年ぶりにアーセナルより上の順位でリーグ戦を終えることが確定する。そうなれば、長年ライバルの日陰に甘んじてきたトッテナムのファンにとっては最高の瞬間となるだろう。(c)AFP