【4月27日 AFP】16-17スペイン1部リーグは26日、第34節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)が試合前にファンから示された敬意に応える活躍をみせるなど、オサスナ(CA Osasuna)に7-1で大勝した。

 バルセロナではメッシのほかに、今季批判されることの多かったパコ・アルカセル(Paco Alcacer)とアンドレ・ゴメス(Andre Gomes)がそれぞれ2得点を挙げ、さらにはハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)がクラブ加入7年目にして初得点を記録した。

 23日に行われたレアル・マドリード(Real Madrid)との「エル・クラシコ(El Clasico)」で、メッシはまばゆい輝きを放ち、ラストプレーでチームを3-2の逆転勝利に導く劇的なクラブ通算500得点目を記録し、バルセロナを優勝争いに踏みとどまらせた。

 メッシの通算500得点に敬意を表し、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)のファンはこの日、キックオフ前に「ありがとうレオ」と書かれた巨大な横断幕を広げ、さらに試合開始10分には、クラシコでメッシが決勝点を決めたときと同じように、多くのファンが背番号10番のユニホームを掲げた。

 するとメッシは前半12分、相手DFのミスからボールを奪取してゴールへ突進し、最後は相手GKの上を抜くループシュートを決め、すぐにファンの思いに応えてみせた。

 バルセロナは続く前半30分、イバン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)の折り返しからゴメスがチーム2得点目を決めた。今季はチームが痛恨の敗戦を喫するたびに戦犯扱いされてきたゴメスだが、この日の試合はバルサ加入後では間違いなく最高の夜になった。

 対するオサスナは後半3分、ロベルト・トーレス(Roberto Torres)の直接FKで1点を返し、少しの間だけ試合を面白くさせたが、バルセロナはそこからさらにギアを入れ、10分間で4得点を奪取した。

 バルセロナは後半12分、ポストにはね返されたジェラール・ピケ(Gerard Pique)のシュートをゴメスが押し込んで自身2得点目を決めると、メッシも今季公式戦47試合で49得点目を記録した。メッシはその直後、19歳のカルレス・アレーニャ(Carles Alena)との交代でベンチに退いた。

 その後もバルセロナはアルカセルが倒れ込みながらシュートを決めて5得点目を挙げると、直後にデニス・スアレス(Denis Suarez)が倒されて獲得したPKでは、カンプ・ノウの大歓声にも後押しされてラキティッチからキッカーを譲られたマスケラーノが、シュートを豪快にど真ん中に蹴り込み、クラブ通算319試合目での初得点を記録した。

 バルセロナは後半41分にもスアレスの絶妙なスルーパスに抜け出したアルカセルが相手GKもかわし、無人のゴールにシュートを流し込んだ。

 同日の試合でレアル・マドリード(Real Madrid)がデポルティボ・ラ・コルーニャ(Deportivo La Coruna)に6-2で勝利したため、バルセロナと1試合消化の少ないレアルの同勝ち点は変わらなかった。

 一方、最下位に沈むオサスナは、CDレガネス(CD Leganes)がラス・パルマス(UD Las Palmas)に勝利したことで、2部降格が決まった。(c)AFP/Kieran CANNING