【5月24日AFP】中国・北京(Beijing)の旧市街に残る「胡同」と呼ばれる細い路地。数百年前には胡同に面して風格のある赤い扉が立ち並び、扉の向こうには中庭が広がっていた。中庭を囲む建物の小屋ばりは曲線を描き、柱は色づけされていた。庶民の家でさえ、広々とした中庭があった。

 しかし、20世紀半ば以降、特に文化大革命(Cultural Revolution)期には胡同の多くの家々が接収され、破壊された。

 現在は2150万人が暮らす土地不足の北京で、胡同に面する中庭は木造の掘っ立て小屋か、もう少しましなコンクリートの部屋で埋め尽くされている。いくつかの世帯が生活を共にし、家族ではないが皆、とても親しい。(c)AFP/Fred Dufour