【4月24日 AFP】オーストラリアの内陸部に広がるアウトバック(Outback)と呼ばれる荒野を車で単独横断しようと試みた少年(12)が、約14時間かけて数千キロ走ったところで警察に制止された。ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の警察当局が23日、発表した。

 少年は豪東部の小さな町ケンダル(Kendall)を出発し、西海岸のパース(Perth)まで約4000キロのドライブを計画。しかし、14時間ほど運転して鉱山都市ブロークンヒル(Broken Hill)まで到達したところで警察に止められたという。

 ただ、警察が少年の車を制止した理由は、壊れたバンパーを引きずったまま走行していたからだった。「確認したところ、運転していたのは12歳の少年で、ケンダルからパースを目指していることが分かった」と警察は説明している。少年はその後、逮捕されたという。

 ケンダルからパースまで車で移動すると40時間以上かかる長旅となり、野生動物とわずかな低木しか生き延びられない灼熱(しゃくねつ)のナラーバー平野(Nullarbor Plain)など、世界有数の過酷な砂漠をいくつも越えながらオーストラリアを横断することになる。(c)AFP