【4月24日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2016-17)は23日、準決勝が行われ、アーセナル(Arsenal)は延長戦の末に2-1でマンチェスター・シティ(Manchester City)に勝利し、決勝に駒を進めた。

 アーセナルは、勝負弱いという批判を受けることが多いチームとしては珍しく、骨のあるプレーを見せて逆転勝利を飾り、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督はクラブを史上最多となる20回目のFAカップ決勝へ導いた。

 試合を通じて劣勢の時間が続いたアーセナルは、後半のセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)のゴールで先制を許し、苦戦続きのシーズンでまた一つ失意の敗戦を味わう寸前まで追い込まれた。

 ところがチームはそこから予想外の踏ん張りを見せ、ナチョ・モンレアル(Nacho Monreal)のゴールで同点に追いついて延長戦に持ち込むと、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)が逆転ゴールを押し込んだ。

 現時点でクラブとの契約延長に合意しておらず、移籍のうわさが絶えないサンチェスは、ここ数週間と同じようにシティ戦でも絶好調とは言えない状態に見えた。

 それでもベンゲル監督は、サンチェスの「野生的な」直感がチームの闘争心を象徴していたと考えており、最後まで諦めずプレーして最後に決定打を浴びせた姿勢を喜んだ。

「アレクシス・サンチェスがチームを象徴していた。最初は良くなく、徐々に力強さを増していった。彼は野生だ。常に相手にとどめを刺す機会をうかがい、最後まで諦めない。来年もここにいるよ。契約が残っているし、なんとか延長にこぎつけたい」

 その一方で監督は、自身の新契約へのサインと来季続投については、この日も明言を避けた。

「多くの人が私の決断に疑問符をつけ、私のクラブへの忠誠や献身には目を向けない。われわれは難しい時期を乗り越えてきた。去就についてはいつか話す。きょうは選手が素晴らしいまとまりを見せてくれたと思う」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS