【4月24日 AFP】女子テニス、国別対抗戦のフェドカップ(2017 Fed Cup)は23日、ワールドグループ準決勝の試合が行われ、ベラルーシと米国がそれぞれスイスとチェコに勝利し、決勝進出を決めた。

 ミンスク(Minsk)での一戦は、第4試合で世界125位のアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)が同54位のヴィクトリヤ・ゴルビッチ(Viktorija Golubic)を6-3、2-6、6-4で破り、ホームのベラルーシが初の決勝へ駒を進めた。

 1児の母となった後、今年7月に復帰を控える元世界1位のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka)を欠く中で白星を挙げたベラルーシの18歳サバレンカは、「この勝利のために持っているものすべてを出し切った」と振り返った。

 ベラルーシは、直前の第3試合でアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich)がティメア・バシンスキー(Timea Bacsinszky)に6-2、7-6(7-2)で番狂わせを演じ、2勝1敗と王手を懸けていた。

 一方、スイスのマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)にとっては19年ぶりの決勝進出とはいかなかったが、ベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)と組んだ最終第5試合のダブルスでオルガ・ゴヴォルツォバ(Olga Govortsova)/ベラ・ラプコ(Vera Lapko)組に6-0、6-1で完勝している。

 ベラルーシは11月に行われる決勝で、大会通算17度の優勝経験を誇る米国と対戦する。

 フロリダ(Florida)州で前回覇者のチェコと戦った米国は、シングルスを終えて2勝2敗で迎えた最終第5試合のダブルスで、ベタニー・マテック・サンズ(Bethanie Mattek-Sands)/ココ・バンダウェイ(Coco Vandeweghe)組がクリスティナ・プリスコバ (Kristyna Pliskova)/カテリーナ・シニアコバ(Katerina Siniakova)組を6-2、6-3で下した。

 一方、ワールドグループ2・プレーオフでは、英国と対戦したルーマニアのイリ・ナスターゼ(Ilie Nastase)監督が、相手国の選手や監督に対し、暴言を浴びせたとして資格停止処分を受けている。

 元世界ランキング1位で四大大会(グランドスラム)通算2勝の実績を誇る現在70歳のナスターゼ監督は22日、審判や英国のアン・ケタボング(Anne Keothavong)監督、相手エースのジョアンナ・コンタ(Johanna Konta)に暴言を吐き、退席処分を命じられた。

 ナスターゼ監督はその前日にも、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)の妊娠に対して人種差別的なコメントをしただけでなく、既婚のケタボング監督にモーションをかけたとも伝えられている。

 資格停止処分をうけたにもかかわらず、23日に再び大会会場に姿を現したナスターゼ監督は、VIPラウンジに足を踏み入れ、ルーマニアの連盟の会長に退去を命じられていた。(c)AFP