【4月23日 AFP】世界フィギュアスケート国別対抗戦(ISU World Team Trophy in Figure Skating 2017)は22日、東京で3日目が行われ、日本が優勝を果たした。

 この日の女子シングル・フリースケーティング(FS)では、世界女王のエフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva、ロシア)が優雅さと運動能力の両方でレベルの高さを見せてライバルやファンを魅了し、自身の記録を更新する世界歴代最高の160.46点をたたき出した。

 それでも日本は、三原舞依(Mai Mihara)が146.17点、樋口新葉(Wakaba Higuchi)が145.30点を記録してそれぞれFS2位と3位に入った。さらに前日の男子シングルで羽生結弦(Yuzuru Hanyu)と宇野昌磨(Shoma Uno)がワンツーフィニッシュを果たしていたこともあり、チーム合計109ポイントで優勝を飾った。

 ロシアが105点で2位に、米国が97点で3位に入った。以下、87点のカナダ、80点の中国、62点のフランスと続いた。

 最終滑走だったメドベデワは、自身の演技が始まる前の時点で日本の優勝が確定したことを知っていたが、それでも集中を切らすことなく、映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(Extremely Loud & Incredibly Close)』の音楽に乗せ、3回転7本を含む11本のジャンプを成功させる完璧な演技を披露した。

 ダイナミックな3回転フリップから3回転トーループの連続ジャンプで演技をスタートさせたメドベデワは、スピンとステップなどを挟み、プログラム後半に3回転サルコーから3回転トーループの力強いコンビネーションを成功させるスタミナで観客を驚かせると、厳かに演技を終えた後には自信に満ちた静かな笑顔を見せた。

 得点が発表されると、ロシアチームは喜びに沸き、メドベデワも歓喜の叫び声をあげた。ショートプログラム(SP)との合計241.31点は、こちらも自身の記録を更新する世界歴代最高点となり、これには優勝した日本チームも驚いた様子を見せていた。

 ペアのFSでは、フランスのヴァネッサ・ジェームス(Vanessa James)/モルガン・シプレ(Morgan Cipres)組が146.87点を記録して1位となった。(c)AFP