【4月22日 AFP】ニュージーランドのゴルグクラブのメーリングリストに誤って登録され、何度か依頼したにもかかわらずリストから外されなかったカナダ・トロント(Toronto)在住の男性が、一計を案じて強硬手段に出た。

 トロントで高齢者向けの宅配食事サービスを営むイアン・キャンベル(Ian Campbell)さんは、ニュージーランド・クライストチャーチ(Christchurch)にあるラスリー・ゴルフクラブ(Russley Golf Club)のメーリングリストに誤って登録されてしまった。このゴルフクラブにはキャンベルさんと同姓同名の会員がおり、メールアドレスもよく似ていた。

「私はあなた方が考えているイアン・キャンベルではないと(ゴルフクラブ側に)3回もメールしたのにメールは送られ続けてきた」とキャンベルさんは日刊紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)に語った。

 キャンベルさんが調べたところ、クライストチャーチ郊外に「アダルトをテーマにした」オルタナティブな宿泊施設と銘打った「トーズ・マノー」(Tawse Manor、「むちの館」といった意味)という施設があることが分かった。キャンベルさんはトーズ・マノーでの架空のパーティーのそれらしい招待状を書き、「全員に返信」をクリックした。

「『ラスリー・ラウンダーズ(Russley Rounders)』(ラウンダーは遊び人といった意味)の皆さまにお知らせです。昨年に引き続き今年も午後7時ごろからトーズ・マノーで催しを行います」

「昨年は多くのトラブルがあり、2部屋に14人を詰め込むことになってしまいました。そこで今年は4部屋すべてを予約し、トーズ・マノーを貸し切りにすることといたします(ただしプレールームだけは午後11時から午前2時までトーズ・キンク(Tawse Kink)の会がご予約になっています)」

「今年は1部屋に入るのは最大4人とします(カップルは別々の部屋に分かれていただきます──昨年の大失敗を繰り返すわけにはいかないのです!!!)」

 そうしてキャンベルさんは、「ラウンダーズ」に送るつもりだったメッセージを間違ってメーリングリストに送ってしまったとして謝罪メールを送った。

 それからようやく、いたずらだったことを暴露した。「俺をそのいまいましいリストから外せ。3回もそのメーリングリストから外せとメールを書いたんだぞ」

「私はあなた方が考えているイアン・キャンベルではない。分かりますか?メーリングリストから私のメールアドレスを外してさえくれれば、地球の反対側のゴルフクラブの告知なんか受け取らずに済むんだから」

 キャンベルさんは、今度こそメーリングリストから外してもらえたと考えている。(c)AFP